仕事

「社長の妻」って実際どうなの?経営者の妻のつらさ・楽しさを語ります。

ちゃこみ
ちゃこみ
こんにちは、ちゃこみです。

夫は中小企業を経営する社長で、
私は普段、2歳の男の子を育てながら、
夫の仕事を手伝っています。

婚約直後に夫が小さな会社を立ち上げ、
以来10年ほど、私は「社長の妻」として過ごしてきました。

そんな私が経営者の妻として「つらい」と感じていること、
反対に「楽しい」と感じていることをご紹介します。

・経営者の妻がどんな思いをしているのか気になる
・経営者と結婚したらどうなるのか知りたい

という方にとって、興味深い記事になればいいなと思っています。

夫の会社について


夫の会社は従業員50人以下のいわゆる中小企業
創業年数は10年ほどで、経営は安定しているとも言えますが、
創業以来、夫は土日関係なく、365日ほぼ毎日働いています。
(もちろん社員はしっかり休んでいます。)

また、いわゆるワンマン経営で、
会社経営についての最終的な決断は夫がほぼひとりで下しています。

社長の妻のつらいところ

ちゃこみ
ちゃこみ
「社長の妻」とGoogle検索すると
「離婚」「辞めたい」というワードがおすすめされる
くらいですから…つらいことも多いです涙。

リスクが高く、いつでも不安

創業10年経った今でも、社会情勢や経営の仕方次第では、
夫の会社が突然つぶれてしまうことも大いにありえます。

また、健康面で夫本人が倒れた場合、もちろん備えはしてありますが、
ワンマン経営である以上、社員にも少なからず迷惑をかける可能性がありますし、
家計にも大きな影響があると思います。

そう考えると、いつも不安はつきものです。
これから学費のかかってくる子どもたちがいるので、なおさらです。
この不安と常に向き合わないとならないというのが、しんどいですね。

夫も以前は一般の企業に勤めていたので、
いまだに「夫が会社員だったらなあ」と思ってしまうこともあります笑。

夫の孤独をいつまでも理解できない気がする

よく言われることですが、経営者は孤独です。
多くの社員の生活を成り立たせながら、
経営に関わるすべての決断を最後は一人でしなくてはならない。

夫自身がそういう仕事スタイルを好んで選んだのだから、
本人としては孤独も覚悟の上だと思います。

ですが、一つ屋根の下に暮らす妻としては、
夫が孤独を感じているのはあまり心地よくないものです。

悩んでいるようすだからと話を聞いてみても、
経営のことは結局、深いところまでは理解できない。
そんなもどかしさが付きまといます。

夫に休日という概念がないため、さみしい思いをすることも

令和の価値観にフィットしているとは言いがたいですが、
中小企業の経営者には365日休みなく働く人も
多いんじゃないでしょうか。

そもそも「好き」を仕事にしているタイプの夫にとって、
仕事の手を止めることは生きることをやめるようなもの(に見える)。

家族サービスをするにしても、数週間に1回、
土日のいずれかに3~4時間外出できれば上々という感じです。
そのほかの時間は家にいたとしても、ず~っとパソコンとにらめっこ。

幸い我が家は大人の手も足りていて、
子どもも小さいので不満を感じているようすではありませんが、
普通の家族の過ごし方とは少し違うのかな…とは思います。

夫に家事育児への参加は期待できない

365日朝から晩まで働いている夫には、
令和的な家事育児への参加は期待できません。

息子はもうすぐ3歳になりますが、
夫はおむつも数回しか替えたことないし、
お風呂も、私を含めて3人で入ることしかできません。
(3人で入っても、夫はそこにいるだけで、息子の体を洗うのは私です)
総じて「育児1日体験」というレベルです…。

家事についても、夫の担当は、
週に2回、私がまとめたゴミを捨てに行くことだけ。

自分のパンツも靴下も自分で買わないし、
食品や日用品の買い物もほぼしません。
たまにスーパーに寄ってきたかと思えば、
自分のおつまみとか私のスイーツを買ってくるくらい。

次世代の子どもたちが見ている手前、
少なくとも家事については、
妻である私がもう少し夫をしつけるべきかなと思いますが、
一方で、夫しかできない仕事に集中してもらいたいという気持ちもあり。

我が家の場合は義両親に手伝ってもらっているので
幸い、完全なワンオペにはなっていないのですが、
そうでなければもっとストレスがたまっているだろうな…と思います。

社員の目が気になってちょっと窮屈

私は結婚以来、夫の会社に籍を置いて仕事をしていますが、
やっぱりね、社長の妻が社内にいると、
社員としては色々思うところあるんじゃないかと思うんですよ。

実直に仕事をしてきた夫の信頼を損なうようなことは
万一にでもしたくないから、
なるべく社員から見て、
慎ましく頑張っている「社長の妻」でありたい。

そう思うと少し、窮屈な時もあります。
社員と会う機会もほぼないし、
社員は気にしていないかもしれないですけど笑。

社長の妻の楽しいところ

つらつらとつらいところばかり語ってきましたが、
もちろん、楽しいこともあります!

人生がスリリングになって面白い

会社経営をしていれば日々山も谷もありますから、
夫が経営者だと、毎日退屈しないというのはあるかと思います。

特に私のように、自分ではあまりリスクを取りたくないタイプには、
冒険家の夫は眩しく映ります。

多くの社員や取引先の方々と日々誠実に向き合いながら、
次々と新しいことを学び、挑戦していく夫を近くで見ることは、
子どもたちにとっても将来いい刺激になるのではないかなと考えてます。

家事育児のことは自分で決められる

前述した通り、夫は「家事育児は妻にお任せ」というブン投げスタイルです。

これを「自分で決めないといけない」ととらえるとしんどいですけど、
「自分で決められる」と考えると、非常に楽しいと言えます。

もともと夫と価値観が非常に近いからブン投げてくれているんでしょうけど、
子どもの習い事も幼稚園も家事のことも、
何に決めてもまず文句を言われることがないので、それはそれで楽です。

あと、仕事以外に興味がないので、
家が末期に散らかっていようが何も言われないというのも、
最高なところです笑。

会社で、妻自身のやりたい業務をやれる可能性がある

弊社のような「ワンマン経営型中小企業」に限られるかとは思いますが、
社員に該当スキルを持つ方がおらず、
なおかつ自社にとってメリットのある業務であれば、
妻自身がやりたいことを仕事にできる可能性があります。

弊社にも広報の専任者が長らくおらず、
これからもしばらくは採用の予定がないため、
妻である私が「やりたい」と立候補して広報に取り組んでいます。

夫婦の絆が強くなる

夫の経営者としての仕事を長年そばで見てきて、
夫への信頼感が深まったのは大きいです。

不器用ながらも誠実に取り組み、
多くのピンチを乗り越えてきた姿に惚れ直したとでも言いましょうか。

微力ではありますが仕事を手伝ってもきて、
要所要所で本音のコミュニケーションを取ってきたので、
夫婦の絆がいっそう深まったのではないかと感じています。

それでもやっぱり、社長の妻は楽しい

「つらい」ことの方が文章に力が入っており、ボリュームも大きいですね笑。

でも、いまのところ、トータルでは「楽しい」という感覚のほうが大きいです。

ちゃこみ
ちゃこみ
これからも、仕事に没頭しがちな夫を時にゆるませながら、
家族で楽しく生きていきたいと思います。